『魁!!男塾』ハマってしまう7つの理由

~『魁!!男塾』の魅力について~

 

『魁!!男塾』。

1985年から1991年まで週刊少年ジャンプで連載されていた漫画です。

作者は宮下あきら先生。

アニメ化や実写映画化もされた作品で、その他ゲームなどにも展開しています。

連載終了後、主人公・剣桃太郎の息子である獅子丸が活躍する『暁!男塾』が連載されたり、宮下あきら先生の他の作品とクロスオーバーしたり、と結構めちゃめちゃなことをやってくれる作品です。

それもこれも、『魁!!男塾』にハマってしまう人が続出したから。

『魁!!男塾』の魅力について検証しましょう。

 

 

1 男塾とは

全国の行き場のない不良少年たちを集め、過激なスパルタ教育を施す男塾。

塾生たちに課される試練は数多くあり、「男塾名物」として名を馳せている。

代表的なところだと、棒の倒れた方角に向かってひたすら直進する「男塾名物直進行軍」、油を満たしたタライに火をかけ笹船に浮かべた蝋燭の火が消えるまでその中に浸かる「男塾名物油風呂」などが思い浮かぶ。

他にも、「竹林剣相撲」(周囲を剣山で囲まれた土俵で相撲を取る)、「撲針具」(トゲのついた金属製グローブで行うボクシングでパンチ以外に足や頭を使っても良い)、「羅俱美偉」(両軍が毒薬を飲みトライしたら解毒剤が飲めるラグビー)のようにスポーツをアレンジしたものもある。

作品のシリーズ「驚邏大四凶殺」や「大威震八連制覇」も男塾名物である。

最初はハチャメチャなギャグ漫画だった『魁!!男塾』だが、「驚邏大四凶殺」あたりからは本格的なバトル漫画へと変貌を遂げた。

そして、少年たちの心をガシッと掴んだ大人気作品になっていく。

少年たちは、繰り広げられる戦いや繰り出されれる技の数々に大興奮したものだが、大人になってから読み返すと、やはりかなりハチャメチャなものばかり。

そこも『魁!!男塾』の魅力である。

 

 

2 個性的なキャラクター達

『魁!!男塾』には実にたくさんのキャラクターが登場するが、個性的で魅力的なキャラクターが多い。

主人公・剣桃太郎は、強く、心は熱く、冷静で頭脳明晰、何事も完璧にこなす人物。

富樫やJや虎丸、田沢、松尾、秀麻呂、椿山などの一号生の面々。

戦いを通して味方になった伊達と雷電、飛燕、月光の三面拳。

そして、また、戦いを通して味方になった男塾三号生。

圧倒的存在感の三号生筆頭・大豪院邪鬼、影慶、羅刹、センクウ、卍丸の「男塾死天王」、独眼鉄、蝙翔鬼、男爵ディーノの「鎮守直廊三人衆」、みなそれぞれ個性的で魅力的だった。

忘れてはいけないのが男塾二号生筆頭・赤石剛次。

彼の斬岩剣を使った豪快でスケールの大きい戦いぶりはかっこよかった。

さらにさらに、天挑五輪で戦った面々も男塾に入塾する。

彼らの技や個性は少年たちに強烈なインパクトを与えた。

 

 

3 死んだ人間が生き返る

『魁!!男塾』の最大の特徴の1つがこれ。

死んだ人間が軒並み生き返るのだ。

最初に生き返ったのは、J、富樫、虎丸。

次に生き返ったのは、伊達、雷電、飛燕、月光。

そして伊達たちを仲間に加え、桃たち8人は男塾三号生と対決する。

三号生を撃破した桃たちだが、当然のように三号生たちはみな生き返る。

そして16人組となり、天挑五輪に向かうのだった。

天挑五輪では厳しい戦いも強いられた。

最初に男爵ディーノが噛ませ犬の役割を果たし、そして独眼鉄が最初の犠牲者になる。

あんなに嫌なヤツだった独眼鉄、いいヤツじゃん!って思った瞬間だった。

次の犠牲者は蝙翔鬼。

あんなに嫌なヤツだった蝙翔鬼、かっこいいじゃん!って思った。

何故蝙翔鬼は月光の目が見えないことを知っていたのか、それは謎のままである。

ここから、死んだ人間が生き返るパターンが出てくる。

まずは影慶。

わざと死んだふりをして翔鶴と名乗り、第2の助っ人として登場する。

雷電、飛燕、月光の三面拳も天挑五輪で死ぬが、生き返る(月光は次シリーズで復活)。

富樫も死んだが生き返った。

大会連覇中の梁山泊との戦い、トップバッターは男爵ディーノ。

あんなに嫌なヤツだった男爵ディーノ、いつの間にマジシャンに!?って思った。

しかしそれがカッコ良くて、誰もがディーノを見直した瞬間だった。

「人は私をヘルズマジシャンと呼びます」って誰も呼んでない・・・。

だけど敵の卑怯な手にかかり死亡。

鎮守直廊三人衆は3人とも死んでも生き返らなかった。

大豪院邪鬼も壮絶な死に方をして生き返らなかった。

次シリーズでは富樫も赤石も死に、富樫は生き返ったが赤石は生き返らなかった。

ゴバルスキーが最後の味方の犠牲者だった。

なのになのに、『魁!!男塾』が終了したのち、彼らは別の作品で見事に生き返っているのだった。

 

 

4 味方になると強くなる

少年漫画の1つのパターンに、前シリーズのライバルが味方になるが今シリーズの敵に負けることで敵の強さを強調する、というのがある。

分かりやすいのは『ドラゴンボール』。

悟空に勝った天津飯だが、ピッコロにはかなわない。

ピッコロは悟空と組んでやっとラディッツを倒すが、悟空は死んでしまう。

新たに現れたベジータと強くなって生き返った悟空は壮絶な戦いを繰り広げるが、そんなベジータもフリーザの足元にも及ばない。

そう、少年漫画では敵は味方になると弱くなるのが常套手段なのだ。

しかし、『魁!!男塾』はそうではない。

伊達が見せる圧倒的な強さ、飛燕が見せる華麗な技の数々。

明らかに桃たちと戦った時より強く、格段にカッコ良くなっている。

月光が棍を使うなんて虎丸戦では想像もしなかった。

卍丸の頭がブーメランだなんて、ウケ狙いも入っているんだろうな。

このような新しい技も飛び出してくる。

典型的なのは蝙翔鬼と男爵ディーノ。

残念ながら2名とも死亡してしまったが、敵の時代はゲスキャラで雑魚キャラだった人物が、味方になった途端に新しい技を繰り出して、急激に強くカッコ良くなるのだ。

 

 

5 かなり都合の良い展開

『キン肉マン』も物語をテンポよく、カッコ良く進めるべく、細かいことは気にせずに、都合のいいように展開していて、それが作品の魅力にもなっていた。

『魁!!男塾』も同様に、かなり都合の良い展開が繰り広げられる。

Jが繰り出す「フラッシュピストンマッハパンチ」、これはボクサー生命を奪うくらいの壮絶な技で、2度とパンチが打てなくなるはずだった。

しかし次シリーズのド頭でJはいともあっさりとフラッシュピストンマッハパンチを打ち、16人の敵を1人でやっつけてしまう。

Jがフラッシュピストンマッハパンチを打ったのは、10身に分身した卍丸に対抗するため。

そんな卍丸も次シリーズでは、自分の分身は5身までが限界と言っている。

自分の命を賭して繰り出す影慶の毒手拳。

次シリーズでは当たり前のようにしゃあしゃあと繰り出している。

目が見えないはずの月光は、これまで結構目で見てきていた。視覚でブーメランの攻撃を見切ろうとまでしている。

毒を使うなんて卑怯な、と言いながらやられた雷電は、次シリーズで毒を使う。

飛燕なんて、何度最終奥義を使ったことか。

毎回違う最終奥義を使い、その都度死んで、その都度生き返ってきている。

影慶は小指が、羅刹にいたっては左腕が生えてくる。

そして桃がいつの間にやらものすごい奥義を修得していて、そして同じ技を他の戦いでは見せない徹底ぶり。

とにかくその場の都合だけを優先させたハチャメチャな展開が面白く、これも大事な『魁!!男塾』という作品の魅力だ。

 

 

 

6 民明書房

『魁!!男塾』を語るうえで絶対に欠かせないのがこれ、「民明書房」。

当時何人の少年たちが民明書房の本を探しに本屋や図書館に足を運んだのだろうか。

男塾名物などの作品中の行事、敵や味方が繰り出す技、技に使用する動物、決闘方法や文化習慣などを解説した書籍を刊行する出版社で、『世界の怪拳、奇拳』をきっかけに大きくなっていった出版社である。

今、我々の身近にあるもののルーツや語源が民明書房の本で説明されている。

酢を満たした壺の中で生活して柔軟な体を作り上げ新たな拳法を編み出した「陳辣韮(ちんらっきょう)」の名前が、ラッキョウの語源らしい。

針のように細い剣と中国拳法を融合させ武術に仕上げた「邊針愚(へんしんぐ)」の名前が、フェンシングの由来らしい。

室内の壁や天井に反射させ敵を攻撃する「趨滑襲(すうかっしゅう)」がスカッシュの原型であることは賢明な読者の推察通りらしい。

そして、次は民明書房の中でももっとも有名なエピソードではないだろうか。

ゴルフは英国発祥というのが定説であったが、ゴルフのスイングに似た打撃法で敵を倒す奥義の創始者・「呉竜府(ごりゅうふ)」の名前でも分かる通り、ゴルフの起源は中国であるという説が支配的らしい。

民明書房、面白い。

 

 

 

7 男塾塾長江田島平八

『魁!!男塾』と言えば男塾塾長・江田島平八。

男塾のハチャメチャ加減もすべてこの人に基づいているのであろう。

圧倒的な強さを誇り、絶対的な存在感がある。

「ワシが男塾塾長江田島平八である!」は漫画界における名言の1つに数えられるはずだ。

この人のことをあれこれ書き述べても仕方がない。

是非『魁!!男塾』を読んで、塾長の魅力に触れていただきたい。

 

 

 

まとめ

『魁!!男塾』にハマってしまう7つの理由

1 ぶっ飛んだ設定と数々の男塾名物

2 多様多彩なキャラクター達

3 死んだ人間が続々と生き返る

4 味方になると強くなりその魅力と個性が増す

5 かなり都合の良い展開で細かいことは気にしない

6 民明書房

7 男塾塾長・江田島平八

コメントを残す