『キン肉マン』の7大功績

~『キン肉マン』が漫画界に残した7つの大きな功績~

 

キン肉マン。

嶋田隆司先生と中井義則先生が組んだ、ゆでたまご先生が生んだ世紀の大スター。

元々は嶋田先生が考えたキャラクターだったキン肉マン。

それを見た中井先生が気に入って2人は意気投合。

1978年に赤塚賞に準入選し、1979年、2人の先生の高校卒業をきっかけに『キン肉マン』の連載がスタートします。

『キン肉マン』は多くの少年たちの心を鷲摑みにし、一大ブームを巻き起こします。

そんな『キン肉マン』は漫画界に大きな功績を残しています。

『キン肉マン』が作った大きな功績7つについて検証しましょう。

 

 

1 読者が考えたキャラクターが登場する

 

『キン肉マン』の作者・ゆでたまご先生は嶋田先生と中井先生のコンビですが、先生は「読者が3人目のゆでたまごだ」とおっしゃっています。

ロビンマスクやラーメンマン、ウォーズマンやバッファローマンなど実に多くの魅力的な超人が登場し大活躍しますが、実はこの4人はみな読者が考えた超人なのです。

最初は宇宙からやってきた凶悪怪獣と戦っていたキン肉マンですが、読者からのファンレターにオリジナルキャラクターが描いてありました。

そこで大々的に読者が考案した超人の応募を募り、その超人たちを少しでも登場させるべく超人オリンピックという『キン肉マン』にとっては大切なイベントが企画されたのです。

読者からの応募はすさまじく、当時ゆでたまご先生が住んでいたアパートの床がハガキの重さで抜けてしまったほど。

『キン肉マン』に登場する多くの超人が読者考案の超人で、作品とは切っても切れない超重要キャラクターに成長しているのです。

自分の考えた超人が縦横無尽に作品中を暴れまくり活躍するなんで、読者にとっては本当に夢のような話です。

 

 

2 キャラクターグッズの販売

 

とても大きかった『キン肉マン』のブーム。

ブームの一因として「キン消し」は欠かせません。

当時多くの少年たちが100円玉を握りしめて近所のガチャガチャに足を運んでいました。

どの超人が出るかでみな一喜一憂し、1:1のトレードはもちろん、人気でレアな超人が出たときは1:4のトレードなどもありました。

キン消しを使って原作に沿ったストーリーごっこをしたり、自分たちのオリジナルストーリーを作ったりして、みんなで、または1人でこっそり遊んだものです。

ストーリーによく登場する使用頻度の高い超人は、ワキをはじめどこかしら裂けていたこともキン消しあるあるです。

ファミコンの『キン肉マン』も衝撃的でした。

反則技と言っても過言ではないブロッケンJrの取り扱いについては、全国的に使用が制限されていたのではないでしょうか。

当時の少年たちが大人になった今は、よりリアルな造形のフィギュアであったり、様々なアパレル商品も発売されており、キン肉マンマニアの心をくすぐっています。

そしてまた新たにキン消しも登場しているので、少年時代よりもお金を持っている肉少年たちはこぞって購入しているのではないでしょうか。

 

 

3 人気投票

 

少年漫画、特にかつてのジャンプでは定番だったキャラクター人気投票。

この火付け役も『キン肉マン』ですよね。

第1回目は単行本6巻に掲載され、このときは人気超人部門と悪役超人部門に分かれており、それぞれのトップ4が発表されました。

応募総数はたったの625通で、人気超人部門のトップがテリーマン、悪役超人部門のトップはデビルマジシャンでした。

特筆すべきは、主人公であるキン肉マンがエントリーされていないこと、そしてラーメンマンが人気超人部門にも悪役超人部門にも3位にランクインしていることです。

第2回目は単行本15巻に掲載されたのですが、ウォーズマンにやられてから作品に登場していなかったラーメンマンが1位の座に輝きます。

キン肉マンは7位にランクインしました。

単行本23巻に掲載された第3回目ではバッファローマンが1位を獲得します。

そしてキン肉マンは6位。

ラーメンマンは4位にランクインしますが、モンゴルマンとしても7位にエントリーされています。

単行本未収録の幻の4回目では1位がロビンマスク、2位がラーメンマン、3位にキン肉マンが選ばれます。

そしてキン肉マンの連載がいったん終了します。

連載再開後は超人総選挙として2013年、2015年、2017年に人気投票が行われました。

2013年の1位はウォーズマン、2015年の1位はほとんど作品に登場しないキン肉マンソルジャー(キン肉アタル)、2017年は当時の作品で格別の存在感を見せその魅力を改めて知らしめた悪魔将軍が見事1位に輝きました。

そして、キン肉マンがついに2位にまで上り詰めます。

ちなみに2013年は7位、2015年は5位だったので、そろそろ1位の座も近いかも??

 

 

4 キャラクターの強さの数値化

 

『ドラゴンボール』なら戦闘力、『幽遊白書』なら妖力、『ONE PIECE』なら懸賞金というように、キャラクターの強さを数字で表すことは、少年漫画ではオーソドックスな手法です。

この数値化により敵の強さや味方の成長を推し量ることができるのです。

この、強さを数値化するという手法、そのパイオニアは『キン肉マン』の「超人強度」ではないでしょうか。

超人オリンピックの次のシリーズで7人の悪魔超人が登場します。

そのリーダー格であるバッファローマンは、キン肉マンをあれだけ苦しめたウォーズマンのパロスペシャルをいとも簡単に返します。

そこで初めて出てくる超人強度という概念。

ウォーズマンの100万パワーに対し、バッファローマンのそれは何と1000万パワー。

かなり大きな衝撃を与えたシーンです。

ちなみにキン肉マンとテリーマンは95万パワー、ロビンマスクが96万、ラーメンマンは97万パワーです。

このように中途半端な数字を超人強度に設定した理由は、子供はこのような中途半端な数字にした方が覚えてくれるから、ということらしいです。

その後、超人強度のインフレが始まり、次シリーズの悪魔将軍は1500万、タッグ編のネプチューンマンが2800万、ネプチューンキングは5000万パワーでした。

そして王位争奪戦になると1億パワーの超人が一気に5人も登場します。

超人強度は変動することはありません。

そして超人強度が必ずしも勝敗に関係するわけでもありません。

例えば96万パワーのロビンマスクは1億パワーのマリポーサを撃破しています。

キン肉マンは95万パワーしかありませんが、友情パワーや火事場のクソ力により、超人パワー以上の力を発揮します。

火事場のクソ力には7000万パワー程度の力があるのです。

参考までに、1番超人強度が低いのはカニベースで、超人強度は2パワーです。

2万ではなく2パワーです。

 

 

5 死んだ人物が生き返る

 

『ドラゴンボール』や『魁!!男塾』では、死んだ(と思っていた)キャラクターが生き返ります。

この生き返りシステムも『キン肉マン』の残した功績ではないでしょうか。

主要キャラクターが死ぬというインパクトは相当大きく、もうそのキャラクターに会えないのではないかという悲しみとショックを読者に与えます。

その気持ちを救ってくれるのが、この生き返りシステム。

主要キャラクターで戦線離脱したのはラーメンマンが初めですが、命を失ったのはウルフマンが最初でしょう。

ロビンマスクやウォーズマンも同様に命を落とします。

ここからウルフマンとウォーズマンの噛ませ犬人生が始まります。

バッファローマンからパワーを分け与えられるという方法で蘇った3人。

キン肉マンもスニゲーター戦で命を落としますが、ウルフマンからパワーをもらい生き返ります。

その後、ジェロニモが命を落としますが、超人として生き返るという荒業で蘇ります。

アシュラマンとサンシャインは、何故だかパワーアップして復活しています。

そして明らかになる超人墓場というシステム。

ミキサー大帝と戦い死んだキン肉マンが、超人墓場でウォーズマンに会い、超人墓場を脱出して生き返ります。

このように多くの超人が死んで生き返ることを経験しています。

そう思うと、超人オリンピックでラーメンマンに惨殺されたブロッケンマンがまったく復活する気配が無いのは何故だろうと思いますが、ブロッケンJrというキャラクターの深みを増しているので良いのでしょう。

 

 

6 2世作品の発表

 

『魁!!男塾』や『ミスター味っ子』、最近では『NARUTO』など、主人公の息子を主人公にして新しいストーリーを連載する作品は少なくありません。

その走りは『キン肉マンⅡ世』ではないでしょうか。

『キン肉マン』連載終了後、暗黒期を迎えたゆでたまご先生ですが、1996年に『マッスルリターンズ』、1997年に『キン肉マンⅡ世』を読み切り作品として発表します。

そしてその後『キン肉マンⅡ世』の連載がスタートします。

あのときの少年たちが大人になるあたりに連載された『キン肉マンⅡ世』は、多くの読者を獲得します。

そして『キン肉マン』の超人たちが登場すると大興奮したものです。

若い悪魔超人を指導するサンシャイン、ジェイドの師匠として登場したブロッケンJr、ハンゾウと戦うザ・ニンジャ、ケビンマスクのセコンドにいたウォーズマン、その登場に大人になった少年たちの心は熱く揺さぶられました。

 

 

7 友情パワー

 

多くの子供たちが漫画に興味を持ち、漫画を読み、そして漫画から学び取ることもあったのではないかと思います。

『キン肉マン』が我々に教えてくれたものは数多くありますが、最も大切なもののうちの1つに「友情パワー」があります。

むしろ、友情パワー無くして『キン肉マン』を語ることはできません。

多くの少年たち、そして少女たちも『キン肉マン』から友情パワーの大切さを学びました。

週刊少年ジャンプの三原則でもある「友情、努力、勝利」。

その先駆者こそ、この『キン肉マン』なのではないでしょうか。

『キン肉マン』が始めたことに「ウェブ連載」があります。

それまでは週刊プレイボーイで連載されていた『キン肉マンⅡ世』ですが、連載中の2011年に東日本大震災が発生します。

被災地には週刊プレイボーイが届かないため、『キン肉マンⅡ世』を楽しみにしていた読者は読むことができません。

そこでゆでたまご先生が考えたのが、ウェブ上で連載、掲載するということ。

そうすることで被災地の方も作品を読むことができ、多くの人に勇気と希望を与えることができたのです。

これは、ゆでたまご先生自らが我々に見せてくれた「友情パワー」そのものなのではないでしょうか。

 

 

まとめ

『キン肉マン』の7大功績

1 読者投稿超人の募集と活躍

2 「キン消し」などのキャラクターグッズ

3 キャラクター人気投票

4 強さの数値化

5 死んだキャラクターが生き返る

6 2世漫画のパイオニア

7 友情パワーの大切さを教えてくれる

 

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