東野圭吾『怪しい人びと』

~『怪しい人びと』7つのポイント~

 

『怪しい人びと』は、東野圭吾26作目の作品。

7つの作品からなる短編集です。

タイトル通り、各エピソードに怪しい人たちが登場し、語り手である主人公を翻弄します。

 

俺は同僚の片岡のデートのために一晩部屋を貸してあげた。

その後、そのことを片岡から聞いた2人の同僚、本田と中山にも部屋を貸すことになってしまう。

3カ月後のある日、いつものように、車から部屋に戻ると、見知らぬ女が寝ていて・・・。(「寝ていた女」)

あなたのそばにいる優しい人が、いつの間にか怪しい人びとに―。

著者ならではの斬新なトリック満載の傑作推理集!

 

さあ、『怪しい人びと』について語りましょう。

 

 

1 寝ていた女

 

カワシマは同僚の片岡に彼女とのデートのために部屋を貸すことにする。

その後、片岡から話を聞いた本田と中山にも同様に部屋を貸し、小遣い稼ぎをしていた。

そんなある日の朝、いつも通りカワシマが自分の部屋に戻るとそこに見知らぬ女が寝ていた。

女は、泥酔しているところをナンパされ、そのままこの部屋に連れてこられたと言う。

ただし相手の男については全然覚えていないので、相手の男が誰か判明するまではこの部屋を出ていかないと主張する。

片岡、本田、中山に問い詰めるが誰もそんな女に心当たりはないとのこと。

この女の正体は、そして目的は一体何か。

 

(登場人物)

カワシマ・・家電生産メーカー資材部で勤務。同僚のデートのために部屋を貸す。

片岡・・・・カワシマの同僚で経理部所属。

葉山広江・・カワシマの同僚で片岡のデートの相手。

本田・・・・カワシマの同僚で購買部に所属。

中山・・・・カワシマの同僚で総務部に所属。

宮沢りえ子・・カワシマの部屋で寝ていた見知らぬ女性。

 

 

2 もう一度コールしてくれ

 

人生に落ちこぼれ社会の底辺をさまよっている芹沢豊。

仲間のノボルの誘いに乗り、老婦人宅に強盗目的で侵入するが、警察に追われることになってしまう。

逃走中に隠れ家として選んだ家は、芹沢にとって因縁ある人物の家だった。

芹沢とその人物との間にある因縁とは一体何か。

芹沢が落ちこぼれ人生を歩んでいる理由とは一体?

 

(登場人物)

芹沢豊・・・・パチンコ店勤務。人生に落ちこぼれている。

中道ノボル・・芹沢の友人でマージャン店店員。

タカシ・・・・芹沢の友人

山田・・・・・自宅に大金を貯め込んでいる老婆

南波勝久・・・芹沢が駆け込んだ家の住人。

 

 

3 死んだら働けない

 

大手自動車部品メーカーに勤める川島。

大卒新入社員は数か月工場の現場研修をしなければならず、現在は工場勤務。

ある休日明けの月曜日、川島が工場に出勤すると休憩室で1人の男が死んでいた。

それは川島の上司である林田だった。

彼は仕事を生きがいにしており周りからの信頼も厚い人物だった。

林田の死には不可解で不自然な点がいくつもあった。

林田の死の謎とは?

 

(登場人物)

川島・・・・自動車部品メーカーに勤務。現在は工場勤務。

林田・・・・川島の上司。工場の休憩室で倒れているのを発見される。

課長・・・・川島の上司。

宮下・・・・川島の職場の先輩。

トラさん・・川島の職場の先輩。

山岡・・・・溶接メーカー勤務。

 

 

4 甘いはずなのに

 

新婚旅行でハワイに来た夫婦。

夫が再婚であること、そして最近娘を事故で亡くしたことから、派手な結婚式などを行わないことは妻の尚美も納得してくれている。

夫にはこの旅行中にどうしても確かめたいことがあった。

(登場人物)

伸彦・・・・会社員。新婚旅行でハワイに来ている。

尚美・・・・伸彦の妻。

老夫婦・・・機内で知り合い、同じホテルに宿泊している

宏子・・・・伸彦と前夫人の間の子。

 

 

5 灯台にて

 

いつも佑介の陰にいて一緒に行動していた僕。

そんな状況から脱却したく一人旅を決意するが、それを察した佑介も一人旅に同行しようとする。

それぞれ別のルートをたどり、途中でお互いの旅を報告し合うことにした僕と佑介。

道中、僕はとある灯台にたどり着く。

そこで知り合った人物に誘われ、灯台で宿泊することになった僕。

そしてその夜、ある事件が起こる。

 

(登場人物)

僕・・・・大学1年生。自分を成長させるための一人旅を決意する。

佑介・・・僕とは幼少時代からの幼馴染。

小泉・・・灯台守。

 

 

6 結婚報告

 

智美のもとに短大時代からの友人・典子から1通の手紙が届いた。

その内容は典子の結婚報告。

同封されていた写真を見ると、典子とは全く違う人物が写っていた。

何とか典子と連絡を取って事実関係を知りたい智美だが、典子は一向に連絡がつかない。

気が気でない智美は、典子が住む金沢に直接確認に向かう。

果たしてこのおかしな結婚報告の裏にある真実とは?

 

(登場人物)

智美・・・・東京の出版社に勤務するOL。

山下典子・・智美の短大時代からの友人。旧姓長谷川。

山下昌章・・典子の夫。

堀内秋代・・山下昌章の知り合い。

桜井・・・・山下夫妻の隣人。

橋本・・・・刑事。

 

 

7 コスタリカの雨は冷たい

 

カナダに海外赴任をしている僕。

日本に帰国する前に妻のユキコと旅行を計画する。

バードウォッチングが趣味の僕が選んだ行先はコスタリカ。

しかし、治安がいいはずのコスタリカで強盗に遭い所持品のほとんどを奪われてしまう。

何故強盗犯はこのような人気のない森の中で強盗を企てたのだろうか。

強盗犯の正体は一体?

 

(登場人物)

僕・・・・・カナダに海外赴任している。コスタリカに旅行に来て事件に遭う。

ユキコ・・・僕の妻。

キャシー・・女性弁護士。

グレース・・僕の部下。

タニヤ・・・僕の隣人。東洋人を嫌い、嫌がらせをする。

 

 

まとめ

『怪しい人びと』7つのポイント

1 『寝ていた女』の意外な結末

2 『もう一度コールしてくれ」の主人公と家人の因縁

3 『死んだら働けない』の真相

4 『甘いはずなのに』の切なさとどんでん返し

5 『灯台にて』の主人公の行動

6 『結婚報告』の予想できない結末

7 『コスタリカの雨は冷たい』のまさかの結末

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