東野圭吾『しのぶセンセにサヨナラ』

~『しのぶセンセにサヨナラ』7つのポイント~

 

『しのぶセンセにサヨナラ』は、東野圭吾25作目の作品。

人気を博した「しのぶセンセ」シリーズの続編です。

「浪花少年探偵団・独立篇」という副題がつけられています。

小学校教諭だったしのぶセンセは現在、兵庫の大学で内地留学をしています。

しのぶセンセの周りで起こる数々の事件。

大路小学校時代の教え子・田中鉄平や原田郁夫、大阪府警捜査一課の新藤や漆崎、かつてしのぶが見合いをした本間も登場します。

 

竹内しのぶ、25歳、独身。

大阪大路小学校の教諭だが兵庫の大学へ内地留学中。

あれから三年、浪花のヘプバーンこと、しのぶセンセがさらにパワーアップして帰ってきた。

もう誰にも止められない!?

抱腹絶倒、でもチョッピリ切ない物語。

いま人気急上昇中の俊英が贈る超人気連作ミステリー、待望の文庫化。

 

さあ、『しのぶセンセにサヨナラ』について語りましょう。

 

 

1 登場人物

竹内しのぶ

小学校教諭。兵庫県の大学に内地留学中。

田中鉄平

中学2年生。大路小学校時代のしのぶの教え子。

原田郁夫

中学2年生。大路小学校時代のしのぶの教え子。

新藤

大阪府警捜査一課刑事。しのぶに好意を持っている。

漆崎

大阪府警捜査一課刑事。新藤の上司。

本間義彦

会社員。かつてしのぶと見合いをした。新藤とは恋敵。

竹内妙子

しのぶの母。

 

 

2 しのぶセンセは勉強中

鉄平に頼まれソフトボールの試合の助っ人として試合に出場したしのぶセンセ。

それがきっかけで相手チームの西丸商店の会長から秘書として働いてくれないかとスカウトされる。

ある日、西丸商店の裏にある会長宅を訪れたしのぶセンセ。

秘書のスカウトを断り辞去しようとしたときに、西丸商店で社員が転落事故が発生。

会長をはじめとする西丸商店の人たちは自殺を主張するが、自殺にしては不自然な点が多すぎる。

しのぶセンセが新藤、漆原と共に事件の真相解明に挑む。

 

(登場人物)

西丸仙兵衛・・・西丸商店会長。

西丸昭一・・・・仙兵衛の息子。西丸商店の現社長。

米岡伸治・・・・西丸商店販売部長。転落死する。

富井・・・・・・西丸商店従業員。仙兵衛の腹心の部下。

大友福子・・・・西丸家家政婦。

 

 

3 しのぶセンセは暴走族

自動車教習所に通い始めたしのぶセンセ。

そこには原田郁夫の母・日出子も通っていた。

その日出子の誘いで、しのぶセンセは教官の若本と一緒に秘密の早朝特別訓練に参加する。

とある事情でしのぶセンセが早朝特訓を欠席したその日、日出子が事故を起こし、若本が死亡する。

日出子の運転ミスによる事故であると、日出子の過失が大きくなる中、この事故が実は仕組まれたものではないかという疑惑が浮上する。

この事故の真相にしのぶセンセが迫る。

 

(登場人物)

原田日出子・・・原田郁夫の母。運転技術は壊滅的。

若本・・・・・・教習所教官。日出子との早朝秘密特訓中に事故死する。

小林・・・・・・教習所配車係。

松原宗一・・・・資産家。ある日の未明に強盗に入られる。

 

 

4 しのぶセンセの上京

友人の結婚式のために上京したしのぶセンセ。

かつての教え子で東京に引っ越した中西雄太からの誘いを受け、鉄平と郁夫を連れて中西家を訪問する。

しのぶセンセは友人宅に、鉄平と郁夫は中西家に泊まる予定だったが、雄太の母から突然ホテルに泊まるよう依頼される。

不自然さを感じたしのぶセンセは、中西家で誘拐事件が起きていることを知る。

犯人は身代金に5,000万円、受け渡し場所に東京ディズニーランドのホーンテッドマンションを指定する。

 

(登場人物)

中西雄太・・・・中学2年生。かつてのしのぶの教え子。現在は東京在住。

中西景子・・・・雄太の姉。高校生。

中西夫人・・・・雄太の母親。

中西氏・・・・・雄太の父親。

中西利広・・・・雄太の弟。幼稚園児くらいの年齢。

 

 

5 しのぶセンセは入院中

畑中からお好み焼きをおごってもらった鉄平と郁夫は、畑中の様子に違和感を覚え、しのぶセンセに相談に行く。

しかししのぶセンセは盲腸で入院中だった。

しのぶセンセは藤野というおばあさんと同室だったが、その藤野の夫が強盗に襲われる事件が発生する。

金目のものも無い家に何故強盗が押し入ったのか、その理由が分からないままのところに、今度はしのぶセンセと藤野のいる病室に何者かが侵入する。

 

(登場人物)

藤野・・・・・・しのぶの病室と同室の老婆。

藤野与平・・・・藤野の夫。タバコ屋を経営している。

畑中・・・・・・しのぶのかつての教え子。

 

 

6 しのぶセンセの引っ越し

2階建ての住居に侵入した男が住人の老婦人に撲殺された。

老婦人・松岡稲子とその男は面識が無いため、稲子の正当防衛が濃厚なこの事件。

侵入した男・永山和雄はしのぶセンセの隣人だった。

新藤はしのぶセンセを訪問するが、しのぶセンセは内地留学を終え教師に復職するために引っ越し準備の真っ最中だった。

新藤から事件の概要を聞いたしのぶセンセは隣人の永山の内縁の妻の娘・千鶴に接触する。

 

(登場人物)

松岡稲子・・・・事件の加害者。状況から正当防衛と思われる。

永山和雄・・・・松岡家に侵入し稲子に撲殺される。

安西芳子・・・・永山の内縁の妻。しのぶの隣人。

安西千鶴・・・・芳子の娘。

 

 

7 しのぶセンセの復活

内地留学が終わり再び小学校の教壇に立ったしのぶセンセ。

しのぶセンセが担任を務める4年2組は素行には問題が無いが、前担任の山下の影響力が強すぎて、何かと比較されてしまう。

それほど人気があった山下が突然転勤したのは、生徒の渋谷が跳び箱の特訓中にけがをしたことが原因であることを知ったしのぶセンセ。

この事故に不自然さを感じつつ、生徒や保護者、山下から話を聞くしのぶセンセ。

跳び箱事件の真相を知ったしのぶセンセは、教師として生徒たちに1つの姿勢を見せる。

 

(登場人物)

渋谷淳一・・・・4年2組生徒。運動音痴で鈍臭い。

芹沢勤・・・・・4年2組生徒。運動神経抜群で容姿も良い。山下を強く慕う。

上原美奈子・・・4年2組生徒。

山下博・・・・・4年2組が3年生だった時の担任。事故の責任を負い転勤する。

芹沢郁子・・・・芹沢勤の母。生保会社の外交員。

渋谷の母・・・・PTA役員で口やかましく発言力がある。

 

 

まとめ

『しのぶセンセにサヨナラ』7つのポイント

1 相変わらず爽快なしのぶセンセ

2 相変わらずな鉄平と郁夫

3 相変わらずな新藤と本間

4 各事件の謎と真相

5 各エピソードの温かい逸話

6 軽快でテンポよいストーリー

7 しのぶセンセの教師としての姿

コメントを残す